一つの部屋に複数のスピーカーを置いた場合共振して音を濁します。

確かMさんの部屋も複数のスピーカーが置いてありますので・・参考まで。

以前絶対音感を持ったプロのピアニストの来訪を受け
グールドのピアノを聴きたいと言うのでベートーベンのピアノソナタを
レコードで聴かせました。その時のセットが下画像です。
アルテックの640E(612Cスタジオ用)が前左右
真ん中銀箱640E(モノラル)で後ろ左右がクリプッシュホーン。
プロの彼は銀箱から出たピアノの音が「濁っている」と間を入れず言いました。
コンクリートの半地下で、このスピーカーの置き方だと、音が出ているのは銀箱
だけでしたが左右の黒いアルテックのコーンは箱の開口部から内に入った空気振動
で音を出していました。それを指摘されました。クリプッシュはオールホーン型で
ユニットは箱には入っていませんのでその影響はありませんでした。
欲を捨てアルテック612cは部屋の外に出しました。
そして今クリプッシュを鳴らすとき銀箱には木製のフタをします。
大体音楽を聴くときは生演奏に近い75~80dBですので
フタ無しの銀箱は共振して音を出しています。
特に低域ですが、クリプッシュから出ている低域が(ジャズだとベース)
ぼやけて聞こえます。スピーカーが床に直置きの為かな、と思うような音です。
銀箱は共振します。箱にフタをするとクリプッシュの音はスッキリに
なります。
オーデオ雑誌に、部屋に複数のスピーカーを置く場合は
使わないスピーカーはユニットの面を壁側に向けて壁に密着させて置くべき
という記事がありました。部屋の状況でも違いがありますから
飽くまで参考にしてください。


※絶対音感を持っている知人の指摘を受けなければ
低域がぼける理由をスピーカーのセッテイングかケーブルか
アンプのせいだと思っていました・・・・、

 

marila jonas レコード入手しました

マリラジョナスのレコードは4~5枚しか残されていません。録音は1949年あたりで・・・日本のレコード会社ですとこれだけの枚数では商業ペースにのせられないので手掛けなかったのでしょう。 ネット配信の時代になって聴くことが出来るようになったといえるでしょう。アメリカでは当時レコードで販売していたようです。

私もアメリカ時代にこのピアニストについて知っていたなら、この人の演奏を聴いていたならレコードを買っていたに違いありません。残念です。Mさん、是非探してください。

レコードに詳しい友人が言うには・・・・「 古川さんのレコードコレクションを見ると日本のレコード会社のご都合主義が見えます。音楽レコード関係の情報誌に書かれている記事の大抵は音楽評論家という人達がレコード会社から金を貰って書いた提灯記事です。欧米には優れた演奏家は星の数ほどいます(いました)がレコード会社がその演奏家のレコードを売り出すには最低採算ベースに乗らないと扱いません。 古川さんのコレクションはそういうレコードのみです。私はヨーロッパ、東欧やロシアで生の演奏、レコードをたくさん聴いてきました。最近ネット社会になって日本でも馴染みになって来ましたが、多くの知られていない馴染みのない演奏家がたくさんいます。」そう言われると、私はアメリカやヨーロッパでレコードを探すとき20世紀の遺産、不滅の名盤・・・などという音楽雑誌を持参、参考にしながらレコード探しをしていました。 マリラ・ジョナスのレコードも見ていたかも知れません。プリンストンやニューヨークの中古レコード店にはきっと在ったに違いありません。 これを思うとアメリカって懐が広いですね・・・美術でもそうですが・・・病弱でいつ死ぬか分からない無名のピアニストのレコードもちゃんと録音しプレスして出してくれている・・・・、

 3年前に発売されたジョナスのCD





伝説のマリラ・ジョナス~コンプリート・レコーディングス(4CD)

「詩人にして、ピアノを自在に操る名手。現代の名ピアニストの中でも、彼女と肩を並べられる者はほんのわずかだ」(オリン・ダウンズ/ニューヨーク・タイムズ紙)、「ソロ・ピアニストとして第一級の存在」(ヴァージル・トムソン/ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙)と絶賛されたポーランドの知られざる名女流ピアニスト、マリラ・ジョナス[1911-1959]が1946年から1951年にかけて米コロンビアに残した貴重な全録音を集大成したボックス・セットです。ジョナスはナチスの追及を逃れてブラジルに亡命し、その後アメリカで成功を収めますが、48歳という若さで亡くなりました。残された録音もわずかしかなく、オリジナル・マスターからの復刻は今回が世界初です。
マリラ・ジョナスは、1911年5月、ワルシャワに生まれました。天才的才能を持ったピアニストとして、ジョナスは9歳の時ワルシャワでデビューし、パデレフスキの生徒となりました。彼女は1922年に国際ショパン賞を、翌年にはウィーンのベートーヴェン賞を受賞し、1926年からは全ヨーロッパでリサイタルを開くようになりました。しかし1939年、ナチス・ドイツのポーランド侵攻によって、演奏活動の中断を余儀なくされ、彼女は強制収容所に収監。数週間後、彼女は自分の演奏を聴いたことがあるドイツ人高官の手助けを得て脱走、徒歩で数か月かけてベルリンのブラジル大使館まで325マイルを逃亡。これは後に「奇跡」と伝えられています。そこから、ジョナスはリスボン経由でリオデジャネイロへ亡命しました。肉体的・精神的に疲弊したジョナスは演奏活動をやめ、何カ月もサナトリウムで過ごします。夫、両親、兄弟がナチスに殺されたこともその状況に拍車をかけました。しかし同郷のアルトゥール・ルービンシュタインがジョナスにピアノ演奏への復帰を促したと言われ、1946年2月25日、ニューヨーク、カーネギー・ホールでアメリカ・デビューして成功を収め、ピアニストとして復活したのです。その見事な演奏は、特にニューヨーク・タイムズ紙のオリン・ダウンズや、作曲家でニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙のヴァージル・トムソンといった名うての評論家たちを夢中にさせたのでした。
その約5年後、ジョナスはシューマン『謝肉祭』を演奏中に体調を崩し、舞台袖に戻ったところで倒れました。すぐに回復し、ステージに戻ったジョナスは予定された演目を弾き終えましたが、再び演奏活動から離れ、結局1956年12月のカーネギー・ホールでのリサイタルが、最後の演奏となりました。1959年7月3日、ジョナスは極めて稀な血液の病気で48歳の生涯を閉じました。
コロンビアへの録音は1946年から1951年のわずか5年間に行なわれ、これらがジョナスが残した全録音です。生前特に絶賛されたショパン作品からは、27曲のマズルカを中心に、夜想曲、ワルツ、ポロネーズ、練習曲、舟歌などが含まれており、ジョナスの表現力豊かな演奏の特徴がはっきり出ています。比較的大きな曲はシューマンの『子供の情景』のみですが、これは曲ごとの雰囲気の対比をはっきりと付け、文字通りラドゥ・ルプーやホロヴィッツに匹敵する魅力を持った演奏といえるでしょう。SP後期からモノラルLP初期の録音であったため、これまでCBS~ソニー・クラシカルからは復刻盤が出たことがなく、今回の正規マスター(アナログ・マスターおよびディスク原盤)からの24bit/192kHzリマスターによる丁寧な復刻は、全ピアノ・ファン待望のCD化といえるでしょう。
各ディスクは当時のLPのデザインによる紙ジャケットに封入され、詳細な録音データを完備したオールカラーの別冊解説書とともに、クラムシェル・ボックスに収容されています。(輸入元情報)

 

Mさん GAS. AMPZILLA ーⅡ & THAEDRA


この春クリプッシュホーン用のアンプを替えました。真空管ではないのですが1980年代GAS社のアンプジラというトランジスタアンプです。

プリアンプは同じGAS社のTHAEDRA (テアドラ)

アンプジラとテアドラはペアーでした。。名称とロゴが奇抜だったので印象に残っていました。縁があって今我が家にあります。何せ40年近い前のビンテージアンプですので2台ともオーバーホールが必要でした。画像のアンプジラの下がイクルクルシーブM4aというパイオニアのA級アンプです。これも35年前のものですが、アンプジラと比較してみました。ほぼ似たような音ですが、軍配はアンプジラです。楽器のリアリティさは圧倒的です。真空管アンプ、300B、FL34、211など聴いて来ましたが真空管アンプの音と違いをあまり感じません。アメリカのアンプですので探せばあるのだろうと思いますがもし見つかってもオーバーホールは必須でしょう。このアンプジラは音質重視の為に安全回路まで削除されていてスピーカーのコイルを焼いたと(悪)評判のアンプなようで、ネットでもそうい記事が数件出ています。・・がもし探すなら「 AMPZILLA ーⅡ」がいいようです。我が家のはⅡです。これにはプリの THAEDRAがベストマッチで、2台でワンセットと思ってください。日本のヤフオクでも良く出ています。ビンテージオーデオ専門店で買うのをお勧めしますが、こちらではメンテがされていたら25万円前後です。THAEDRAは15万前後。・・たぶんアメリカならもっと安いと思います。

 



※「AMPZILA」のロゴマークは目障りですから黒のシールで隠しています・
 


AMPZILLA ーⅡ & THAEDRA

  • プリとメインの接続は当初SAEC のグレードの低いケーブルでしたが
  • SAEC のSL-3030に替えました。
  • 無酸素銅の精度数値で7Nです。違いは歴然でした。
  • 8Nになると20万円と跳ね上がりますが、そこまでは・・・
  • CDプレイヤーとプリの接続は5Nです。ケーブルは重要なアイテムです。
  • ここで軽視すると折角のアンプは性能を発揮できません。
オーバーホールで交換した部品です。
40年も経っていますから経年劣化もあります。
大半がコンデンサーです。トランジスタが1個
パーツ劣化原因の一つは熱だそうですから対策として
アンプ自体に空冷フアンは付いていますが パソコン用冷却フアンを加えています。
ネットで調べてみたら、この方法は熱による部品の劣化を
遅らせる効果があると推奨されていました。
DAC→プリのケーブルはJIB(ドイツ)です。
DACはONKYOのパソコン用サウンドカードで
24ビットハイレゾ対応で満足しています。今でも人気で
ヤフオクやメリカルで見かけても2~3万円ですぐ売れます。音楽のネット配信
サービスを使っています、どうせ専用のPCを組む必要はありましたので
コスト的には安上がりです。市販のDACは15万20万するでしょう。
CPUは i5 手持ちの古いもの,マザーボードはASRROOK-H67DE3  ヤフオクで・・3000円。 メモリーは40ぐらい、適当です。 OSはサウンドカードに必要でWin7です。ほぼ10年前のシステムです。HDDはSSD,500GB 
DVD/CDドライブば「ブルーレイ対応を2台 
※音楽専用PCとしては音楽CDを簡単に30秒でコピーする為です。
コピーソフトはNERO.
今のところクリプッシュホーンはこれまでで一番いい状態だと思います。
※低音がややボケ気味で気になっていました。
スピーカー自体を床から浮かす事でスッキリなるという経験していますので
今回も対策として考えていました。が、その前にと考えたのがケーブルの交換でした。
結果低音のボケはケーブルで解消されました。今回ケーブルの重要性を再認識しました。
クリプッシュホーンでも床に直置きだと低音が増幅されると言われ、5cm上げてみて
その効果はありましたが、このスピーカーに関してはケーブル、アンプに問題が無ければその必要なないと判りました。

スピーカーケーブルはBELDEN9497です。特に替える必要は感じません。
CDプレイヤー→プリはモガミ2534
レコーダー→プリはMonster Classic spec 5N

※ ONKYOの「 WAVIO SE-200PCI LTD 」ですが
  PCを組むのにはWin7~10までのOSが必要です・
  SE-300PCIE WAVIOと差ほど差は無いようです。

真空管6550

 M様

35年で2本目の真空管6550が切れました。



予備にダルマ管(Nさんがダルマの方が音がいい、と言っていました)で中国製、ロシア製を持っていましたがいよいよ使うことになってしまい、それらを聴くとどうもこれまでの米国製GE6550の音と比べると音が派手で広域に耳障りな音があり駄目だな・・と思い試しにEL34(electro harmonix ロシア製)で聴くと  ロシアや中国製の6550ダルマよりGE6550(米国製)に近い音でした。GE6550が切れた場合の間に合わせならEL34がいいです。GE6550には僅か及びませんがかなり近い音です。驚きました。TUNG-SOL 6550 (ダルマ管)はロシア製と米国製がありますのでこの違いがあるか関心があり米国製(ビンテージもの)をヤフオクで買いたしました。中古なので、どれだけ使えるかは分かりませんが。


GE社で製造された6550は例えばマグナボックスのアンプ用とか日本ではラックス向けの6550もありそういうロゴの印字がありますが中身はGE社製6550です。必ずしもそう決まったものだけではなさそうで・説明は省きます。右からマグナボックスと印字されたもの。次が普通のGE6550。3番目がダルマの
TUNG-SOL655、次がTUG-SOL(ロシア製)6550、一番左がEL-34(elwctro-harmonix  RUSSIA製)EL-34の右(右から5番目)は中国製6550ダルマ管でオーデオリサーチアンプ用に製造された管です。EL-34はロシア製でもなんら遜色はないですが ダルマは中国製ロシア製は私の好みではないでした。今回入手した米国製の価格は5000~15000円 ロシア中国製は新品で5000円前後でした。ただ秋葉原の店頭では米国製6550は入手困難な球です。ということで試し聴きもあって10本ぐらい買いました。落ち着いてしっくり鳴っているのはGE6550です。
6550の前段の球は「5687」です。
私が言う”いい音”は音量を上げても音の位置・・がスピーカーのコーンの位置から
前へ出てこない音です。ボックスの中に定位していることです。
ロシアや中国製の6550(ダルマ)では、例えば60dbの音量ではボックスに収まって定位しているものの70・・80dbと音量を上げると高域が前へ出てきます。
声楽でフィッシャーデスカウの声やトランペットなどで よく判ります。
GE6550(USA)では音量を上げても楽器や声などが前へ出てくることはありません。
ですから音量を上げてもうるささとか耳障りな音が無いです。
慌ててボリュームを下げる、ということが無く安心して聴いていられます。




オイルダンプ式トーンアームのシリコングリス交換


 
シリコングリース(腕時計の防水にも使われている)

シリコングリースも定期的交換対象
針圧は3g よりやや重めがいい。




 

ターンテーブル ゴロ音対策

Mさんへ

、ターンテーブルの銅板についてです。

私達のプレイヤーはアイドラー式で

DD式や糸ドライブに比べるとモーターの回転音(ゴロ音)が
ターンテーブルに伝わっているのは必至です。
このためにゴムアイドラーの弾力性は求められます

モーターの音(ゴロ)対策で銅板の下に衝撃吸収用ゴムシートを
小さく切って両面テープを使ってアルミ回転テーブルに貼り付け
その上に銅板を置いています。これは是非試してください。
DD式や糸ドライブのレコードプレイヤーには銅板そのものが乗せられませんので
注意下さい。参考まで。